わんぱくすまいる保育園の取り組み

余計なお世話?

2016年7月28日 木曜日

A君は大人しく、あまり積極的にほかの子と関わろうとしません。そのため、私は少し心配をしていました。

A君の好きな遊びは電車ごっこ。自分を電車になりきらせては部屋の中をあちこち歩き回ります。私はそんなA君の交友を広げようとA君をいろいろな遊びに誘ってみました。A君と遊んでいるうちにほかの子も集まってきて、そうしてできる輪の中にA君が入れるようにしよう…という考えです。

また、A君がいろいろな遊びを覚えたら、その分だけA君とほかの子たちが関わる機会も増えるだろうな、というねらいがありました。

しかしこうして提案する遊びには、A君なかなか応じてくれません。また元の電車ごっこを始めてしまいます。

どうしたものか…と頭を抱えていたある日のこと。電車ごっこをするA君の後ろを、2歳の男の子がついていくのが目に入りました。

そしてまたある日、園庭で電車ごっこをするA君。それを見ていた3歳の子どもたち…いっせいに電車ごっこが始まりました。みんなはそれぞれ「つぎはー新小岩、新小岩」や「つぎはー錦糸町」など思い思いの駅名を口にして楽しそうに遊びます。A君の始めた電車ごっこは、この日は<土山遭難ごっこ>にまで発展をしたのですが、土山遭難ごっこがどんな遊びだったのかは、またの機会に…。

こちらの心配なんてなんのその。大人が手を出さなくても、A君はA君ならではの方法で自分のコミュニティを広げたのでした。

子どもは、大人の思いもよらない方法でほかの子と仲良くなります。そこに大人が「仲良くする方法はね~~するの」などと口を出すと、その子の持つ自由な発想と可能性を狭めてしまうことになると思うのです。

今回のA君に対する私の心配は、まさにそれ。私はA君に余計なお世話を焼いていたのでした。